博報堂行動デザイン研究所はこのほど、東京とアセアン5か国(シンガポール、マレーシア・クアラルンプール、タイ・バンコク、インドネシア・ジャカルタ、ベトナム・ホーチミンシティ)を対象にした「待ち行列」に関する意識調査を実施。「待つ」ことに対する意識と行動の傾向を比較した。
それによると、6か国のうち「行列に並んで待つことに抵抗感がある」との回答がもっと多かったのは日本・東京(57.2%)。逆にもっとも「抵抗がない」のはタイ(85.4%)だった。
待ち行列に対する各国の意識は以下のとおり。
一方で、日本人は「気にならずに待つことができる時間」が最も長いことも判明した。シーン別で日本人が待てる時間は「人気のレストラン」で31.6分、「遊園地のアトラクション」で48.5分、「話題のケーキなどのテイクアウト」で19.7分となっておりいずれも6か国中最長だった。レストランで待てる時間がもっとも短いのはマレーシアの14.7分、遊園地では16.4分、話題のスイーツのテイクアウトではベトナムの12.2分となっている。
国によって時間に対する感覚の違いがあることに加えて、日本人は特に行列ぎらいであるにも関わらず、ついつい並んでしまう「意識と行動のギャップ」があるようだ。
各国による「気にならずに待てる時間」は以下のとおり。
この調査は、2015年7月に博報堂生活総研アセアンの協力のもと、インターネット上で実施したもの。対象は20歳から69歳までの男女。アセアン各国についてはSEC(Social Economic Class:社会階層分類)の「Aクラス(上位富裕層)」から「Dクラス(下位中間層)」までが対象。サンプル数は各国500名。