日本旅行業協会(JATA)は、旅行業向け人材育成プログラム「エリア・スペシャリスト」養成講座の2015年度春期講座・受講状況と修了試験の結果を発表した。それによると、受講者数はのべ631名で、修了試験受験者数は515名。試験合格率は93.6%(欠席者116名、合格者482名)だった。
この講座は、JATAがトラベル・カウンセラー制度の一環として行っているもの。
海外旅行販売に必要な知識を習得する機会として、人気の高い国や地域を8つのエリアに分け、各エリアに関する知識を5か月にわたって学ぶカリキュラムを設定している。2015年春期養成講座は5月に開講され、2015年9月5日から14日にかけて修了試験を実施、10月5日に合格発表がおこなわれた。
エリア別の合格率をみると、「ヨーロッパ i(デンマーク・ノルウェー・スウェーデン・英国・アイルランド、ロシア・オランダ・ベルギー・ドイツ)」と「オセアニア・太平洋(オーストラリア・ニュージーランド・タヒチ・ニューカレドニア・フィジー)」はともに合格率が100%(70点以上で合格)。一方で、「アジアi(中国・台湾・香港・マカオ)」の合格率は76.7%で8エリア中最も低い結果となった。
なお、JATAでは2015年度の受講者数目標を1500名に設定していたが、実際には春期はのべ631名、秋期はのべ1019名の合計1650名が受講。目標を大きく超える結果に至っている。
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