京都文化交流コンベンションビューローが発表した「2015年10月の外国人客宿泊状況調査」で、宿泊者に占める外国人の利用割合は前年比4.2ポイント増の38.4%となった。同調査による稼働率は前年差1.9ポイント増の93.9%で、9か月連続で前年を上回ったうえ、2015年4月に次ぐ高水準となっている。
外国人の利用割合と稼働率の遷移は以下のとおり。
市場別の部屋数構成比では、2015年5月以来5か月ぶりにアメリカ(17.8%)が中国(16.4%)を抜いて1位となったほか、欧・米・豪の合計構成比が5割超の53.9%で2014年10月以来に高い数値となった。一方、10月は中国の国慶節休暇による宿泊者増が期待されたものの、9月と比較して93.0%とマイナス遷移。前年比も152.4%となり、200%を超えていた状況と比較すると伸びの減速がみられた。
なお、外国人による利用の実人数(推計)の構成比を日本政府観光局(JNTO)発表の数値と比較すると、アメリカの構成比は京都市が15.8%で日本全体が5.3%、中国の構成比は京都が17.9%で日本全体が24.4%となり、京都では異なる傾向がみられることがわかる。
市場別・実人数の構成比に関する京都市と日本全体の比較は以下のとおり。