2016年トレンド予測で「訪日旅行者の美容サロン利用」が浮上、“横丁”交流による地域創生効果も -リクルート

リクルートホールディングスは、2016年のトレンド予測とキーワードを発表した。対象となった「美容」や「飲食」「住まい」などの7つの領域に「観光」はないが、示されたトレンド予測には観光やレジャーに関わるキーワードが見受けられる。

例えば「美容領域」のキーワードは、「美ンハウンド」。インバウンドを押し上げるアジア各国からの訪日客の「爆買い」は、「モノ消費」から「コト消費」にシフトしつつあるとし、美容消費では「化粧品の買物」からエステやネイルなどの「美容サロンへの来店」へと、変化が表れ始めた。

実際、アジアの女性客にとって日本は「美容で憧れる国1位」だといい、日本の美容サロンに行きたい人が約半数に上るという。これを受け、外国語が堪能なスタッフの配置や、集客や免税など受入れを強化する美容サロンも増えており、今後は街の美容サロンを利用する訪日客が増加すると予想している。

また、「飲食領域」のキーワードは、「横丁ルネサンス」。SNSで写真映えのするリア充ネタを求める若い女性客が、観光気分で昭和的な飲食街=横丁を訪れるケースが増えているという。これにより、女子と横丁を庭とするローカルのおじさん客との交流が発生。この動きを飲食店や地域も好機ととらえており、横丁でのイベント開催など盛り上がりを見せている。こうした地域創生に繋がる取り組みが、全国各地に広がりつつあるという。

このほか、「アルバイト・パート領域」の「多国籍スクラムバイト」も、急増する訪日客への対応に端を発する、外国人スタッフの戦略的な活用の推進の増加傾向を指摘したもの。各領域のトレンド予測キーワード概要は以下の通り。


【2016年のトレンド予測キーワード】

1「美ンバウンド」(美容領域)

街の美容サロンを利用する訪日外国人女性が増加の兆し!

2「多国籍スクラムバイト」(アルバイト・パート領域)

多国籍のスタッフが各々の強みを活かし、シナジーを生む職場の登場!

3「横丁ルネサンス」(飲食領域)

女性客とローカルおじさん客がゆるふわ交流し、昭和的飲食街が地域創生につながる現象が増加!

4「育自休暇」(社会人学習領域)

子どもを育む「育児」に加え、復職後に備え、自分のスキルアップを図る過ごし方の登場!

5「相互選択型入試」(進学領域)

偏差値で選ぶ入試から、大学と高校生が相互に選択し合う入試へと変化!

6「スタディ・ライフ・バランス」(小・中学生学び領域)

一人ひとりに合ったバランスを!ICTを活用した新たな学び・生活のスタイルが増加!

7「住民経営マンション」(住まい領域)

当事者意識を持つ住民による経営視点のマンション管理が広がってきている!

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…