京都文化交流コンベンションビューローが発表した「2015年11月の外国人客宿泊状況調査」で、宿泊者に占める外国人の利用割合は前年比4.9ポイント増の29.6%となった。稼働率は今年最高の94.2%に達したが、前年の95.3%には届かず、10か月ぶりに前年を下回った。
国別では、台湾が13.9%増の1万7327人(実数)、部屋数構成比19.0%で3月以来8か月ぶりに1位に上昇。次いでアメリカが31.7%増の1万163人、部屋数構成比が調査以来最高の伸び率35.4%の17.4%で2位となり、好調が続く。
中国は45.7%増の1万1659人、部屋数構成比が41.6%増の15.8%と他市場に比べると伸び率の高さは続くが、中国としては今年最低。宿泊構成比で今年初の3位となった。MERSの影響がなくなり、韓国旅行からのシフト需要が減少したことが理由とみている。
また、フランスは部屋数構成比で41.0%増と今年3番目の伸びを記録。パリ同時テロ事件の影響は感じられなかったとしている。
なお、国内の宿泊者数は7.2%減の19万6509人、利用部屋数では7.3%減の13万7170室だった。
調査は2015年11月1日~2015年11月30日まで、29ホテル8347室を対象に実施。このうち、記事では前年との比較のできた27ホテル7892室の実績をもとに作成。