2016年4月8日より、関西圏を訪れる外国人旅行者向けのチャージ式交通ICカード「KANSAI ONE PASS(関西ワンパス)」が販売される。これは、JR西日本の交通ICカード「ICOCA」をベースに開発したもの。関西圏の主要交通機関で利用できるほか、関西国際空港内でのショッピングや観光スポットでの優待サービスも受けることができる。
このカードは、関西の主要交通鉄道事業者が構成する「関西ワンパスワーキンググループ」が、2016年4月8日から2017年3月31日まで、3万枚限定で試験的に発行するもの。関西空港駅や京阪神の主要駅などで、3000円(デポジット500円含む)で販売。購入後は上限2万円までチャージすることができる。
ワーキンググループのメンバーは、JR西日本、阪神電気鉄道、阪急電鉄、京阪電気鉄道、近畿日本鉄道、南海電気鉄道、大阪市交通局、神戸市交通局、京都市交通局、新関西国際空港。オブザーバーとして近畿運輸局、関西広域連合、関西地域振興財団も参画。事務局は関西経済連合会が担当する。
販売時には、関西広域の鉄道路線図が記載された利用ガイドを提供。同時に、パスと連動する専用モバイルサイトも運営し、優待特典や関西の観光情報も発信する予定だ。モバイルサイトは英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語で運営される。
なお、購入時にはパスポートの提示と「短期滞在」に該当する在留資格の確認がおこなわれる。