キャセイパシフィック航空グループの香港ドラゴン航空は、ブランド名称を「キャセイドラゴン航空」へと変更する。ブランド変更で、ロゴも一新。キャセイパシフィック航空のデザインを踏襲する赤いブラッシュウィングのロゴが採用された。2社のブランドイメージを近づけることで、明確に役割が違う両社の相乗効果を狙う。
このほど開催されたプレス発表会では、日本支社営業本部長のニック・ブルックス氏が「今回のリブランドで、2社の旅客に対してシームレスな体験を提供できる」と自信を見せた。
香港ドラゴン航空は、現在23都市に就航。2社のフライトを乗り継ぐ旅客は 2015年には前年比5倍となる700万人超に拡大している。一方で、これまでの香港ドラゴン航空はキャセイパシフィック航空のグループとして認知度が低かったのが実情だ。今回のリブランドで、グループとしての認知向上を図り、利用促進につながることに期待する。
今後、路線展開では従来と同様に、キャセイパシフィック航空が長距離を含めた国際路線、キャセイドラゴン航空が急速に拡大する中国・アジア近隣地域の中距離路線を展開。それぞれ独立した航空事業免許を保持しながら運航を継続していくことになる。
ブルックス氏は、キャセイドラゴン航空の今後のサービスについて「コンテンポラリー中国のイメージで、最高のサービスを提供する」として、プレミアム路線でも2つの特徴をもって展開していくことを説明した。
なお、同社は2016年が創立70周年。日本就航からは57年となり、発表会では同社日本支社長のクラレンス・タイ氏は「今年は特別な年」として、プロモーションを強化することを強調した。