中国で旅行関連マーケティング事業を行うサイバーグループは2016年2月1日より、訪日観光客を支援する総合サービス「City Smart Travel(シティ・スマート・トラベル)」を開始した。
日本に設けた拠点や日本企業との連携を通じ、中国圏からの旅行のタビマエ・タビナカ・タビアトを総合的にサポートするもの。併せて同社では、中国で開催される大規模国際観光イベントで日本の観光をテーマとするプロモーション活動も実施。観光客誘致も積極的に行っていく。
このサービスは、旅行者と国内店舗双方に向け、内容に応じてサービスブランドをコンポーネント化している点が特徴だ。
例えば「Cyber GO!」サービスでは、無料の観光アプリを提供し、出発前に日本での買い物チェックにも利用できるようにする。同時にWi-Fiルーターの無料レンタル(一部)や訪日前の自宅配送にも対応する。
「Cyber Talk」では、ビデオ通話による通訳サービスを実施。対応言語は日本語・中国語・英語・韓国語・タイ語で、現在提供している法人サービスではすでに100店舗以上が利用しているもの。今後は個人を対象にサービスを提供していく計画だ。
「Cyber SmartHotel」では、旅行者のホテル滞在時の行動を支援。タブレットを通じて免税品のネット販売やレストラン予約、ルームサービス、タクシー手配、観光地紹介などの機能を提供する。
「Cyber O2O」では、帰国後のショッピングを支援するプラットフォームを提供。日本で接触した商品を自国でも購入できるようにするほか、日本製の優れた商品を紹介していく。
一方、事業者向けのサービス「Cyber Shake」では、中国のチャットアプリ「WeChat」を利用した販促ツールを提供する。専用ステッカーの近くでスマートフォンをシェイクすると、地域ガイドや店舗情報、クーポンなどのコンテンツが配信。「Cyber SOURCING」では、 商品購買やOEM生産管理を支援する。
ほかにも、配送サービスの「Cyber Carry」、富裕層向けの健康関連サービス「Cyber Health」、バーチャルツアーを提供する「Cyber AR」などが提供される予定だ。
なお、日本では、東京・中央区のサイバーマートジャパンがマーケティング業務を行う。サービスのラインナップは以下のとおり。