長崎市と長崎大学、NTT西日本は「観光×ICT」の具現化をはじめ、様々な分野での連携強化を目的とした包括協定を締結した。
長崎市は先ごろ、観光庁が訪日客を地方へ誘客するモデルケースを形成する取り組み「観光立国ショーケース」に選定されたところ。さらなる活性化に向け、3者の知見を活かしながらICTを利活用し、国内外からの来訪者の増加に繋げていく。
これまで3者はそれぞれ、観光活性に向けた取り組みをおこなってきた。例えば長崎市では「長崎市観光振興計画2020」を策定し、観光需要の掘り起こしに向けたビッグデータ活用の検討を推進。NTT西日本では自治体と連携し、各地でのフリーWi-Fiやデジタルサイネージの構築、ビッグデータ解析による観光客の行動実態の把握などを手掛けている。
また、長崎大学では観光分野でのLOD(Linked Open Data:ウェブ上でコンピュータ処理に適したデータを公開・共有するための技術の総称)を活用した観光アプリなど、観光客へのおもてなしを実現する研究をしている。
これらを踏まえ、今回の包括連携で行なう取り組みは以下の通り。
・情報発信強化による国内外の観光客の集客拡大
・観光客の利便性向上に向けたWi-Fi環境整備
・ビッグデータ活用による観光実態の把握など
・高齢者向けSNS仲介ロボットの研究開発
・バリアフリーストリートビューの開発など