JALグループとANAグループの2016年度ゴールデンウィーク期間(2016年4月28日〜5月8日)の利用実績がまとまった。それによると、国際線旅客数ではANAは前年比15.3%増となった一方、JALは同1.2%減の前年割れとなり明暗が分かれた。国内線旅客数は両社とも微増にとどまった。
JALの国際線の旅客数は、提供座席数同0.2%減に対して、同1.2%減の27万803人。利用率は前年の83%を若干下回る82.2%となった。方面別では、米大陸線、欧州線、オセアニア線、グアム線で前年比増。搭乗率を見ると、最も高いのがグアム線の89.2%で、以下東南アジア線(87.5%)、ハワイ線(84.1%)、韓国線(82.4%)、米大陸線(82.1%)、欧州線(81.1%)が80%を超えた。期間中のピークは日本発が4月29日で搭乗率98.1%、日本着が5月8日で95.7%。
JALグループの国内線(JAL/J-AIR/JTA/RAC/JAC/HAC)では供給座席数を前年比で1.5%減らしたため、旅客数も同0.2%減の101万8078人。搭乗率は同1.0ポイント増の71.6%となった。グループのうちJALとJ-AIRの実績を見ると、北海道と東北・北陸で旅客数が前年実績を上回った。搭乗率が最も高かったのは関西の78.2%。以下北海道(74.4%)、沖縄(72.8%)、東北・北陸(72.3%)が70%を超えた。期間中のピークは下りが4月29日で搭乗率94.6%、上りが5月5日で91.2%。
ANAグループは国際線で同16.4%増の座席を提供した結果、旅客数は同15.3%増の27万7662人となり、JALを上回った。搭乗率は、JALを下回る76.3%。方面別では、欧州(同5.3%減)をのぞくすべての方面で旅客数が増加。特に提供座席数を大幅に増やしたアジア・オセアニア(同22.9%増)、ホノルル線(同45.2%増)が好調だった。搭乗率が最も高かったのはホノルル線で85.5%。期間中のピークは日本発が4月29日搭乗率97.4%、日本着が5月8日で92.8%。
国内線では、九州方面で熊本地震の影響が見られたものの、旅割運賃が好調な推移したことから、旅客数は同1.7%増の138万1455人となった。搭乗率は同0.4ポイント増の67.8%。方面別の旅客数では、北海道と東北・北陸方面をのぞくすべて前年比増。搭乗率では、関西(71.9%)、沖縄(69.5%)、東北・北陸(69.0%)で平均を上回った。期間中のピークは下りが4月29日で搭乗率91.8%、上りが5月5日で89.3%。
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