経済産業省、企業のソーシャルメディア活用事例集を発表、HIS・ANAの成功例など

経済産業省はこのほど、「企業のソーシャルメディア活用に関する調査報告書」と「ソーシャルメディア活用ベストプラクティス(企業事例集)」を公開した。スマートフォンやソーシャルメディアの普及を背景に、国内外の企業の先進的な取り組み事例などをとりまとめたもの。企業の販売促進や商品企画といった事業活動の高度化をめざすための取り組みだ。

報告書の内容は、(1)フェイスブックやツイッターなどのSNS利用による事業活動への影響に関する解説、(2)国内外の先進的なSNS活用事例、(3)効果向上に向けた先進的な取り組み、(4)「ソーシャルメディア活用先進事例報告会」のアンケート分析、(5)ソーシャルメディア活用の課題と活用促進の方策、の5章から構成されている。

例えば(2)SNS活用事例では日米42社を対象に、フェイスブック(Facebook)、ツイッター(Twitter)、インスタグラム(Instagram)、LINEなどの活用状況に関するインタビューを実施して「販売促進」「認知向上」「商品開発」といった用途や運用体制などの視点から分析したものになっている。

「ソーシャルメディア活用ベストプラクティス」は、インタビュー対象となった各社の取り組み内容を企業別に紹介したもの。運輸・旅行業ではリッチモンドホテル運営のアールエヌティーホテルズ、エイチ・アイ・エス(HIS)、米ジェットブルー航空、全日空(ANA)の事例がとりまとめられている。

そのなかで、エイチ・アイ・エスでは認知向上を目的にSNSで人気の旅行先投票を行う「SNS旅トレンド調査」が紹介されているほか、その運営体制や経営面への効果や影響などを解説。また、ANAの事例では、Facebookでの情報発信状況やその目的、自社公式ウェブサイトとの相乗効果などが紹介されている。

この報告書は「2015年度商取引適正化・製品安全に係る事業」として行われたもの。報告書は日経BP社が作成。資料全文は以下から参照できる。

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