日本人の国内旅行消費が微減で4.3兆円に、宿泊単価は8％マイナス　―観光庁2016年1～3月（速報）

観光庁の旅行・観光消費動向調査によると、2016年1～3月期の国内旅行消費額（速報値）は前年同期比3.2％減の4兆2990億円だった。そのうち日帰り旅行は8.7％増の1兆808億円でプラスとなったが、宿泊旅行消費額は前年比6.6％減の3兆2182億円とマイナス遷移を示した。

日本人の延べ国内旅行者数は、前年同期比4.2％増の1億3828万人。そのうち宿泊旅行は1.5％増の6784万人、日帰り旅行は7.2％増の6784万人。今年は閏年で昨年よりも2月が1日多かったことに加え、3月に3連休があったことが増加傾向に寄与した。

一方、日本人国内旅行の1人一回あたりの旅行単価は前年比7.1％減の3万1088円。そのうち宿泊旅行が前年比8.0％減の4万5687円、日帰り旅行が1.4％増の1万5931円。延べ国内旅行者数は伸びたものの平均泊数の減少にともなう影響で単価が低下、消費額全体が減少する結果となった。※2016年1-3月期の平均泊数（速報値）は前年比8.1％減の2.13泊。

国内旅行消費額の対前年比推移は以下のとおり。

観光庁：報道資料より

月別にみた消費額では2016年1月の国内旅行総計が4.6％減の1兆4031億円、2月が3.2％増の1兆2617億円、3月が6.4％減の1兆6342億円。2月と3月の日帰り旅行消費額はそろって2ケタ増となっている。

なお、観光庁では今期より調査対象期間と頻度を変更し、 3ヶ月以内の旅行について年4回回答を得る方式を採用。それにより、データの精度が高くなると同時に、速報値と確報値の差の縮小を見込むとしている。