国土交通省自動車局旅客課は2016年9月30日、訪日外国人旅行者向け貸切バスに対する臨時営業区域の設定期間を、予定していた2016年9月末から2017年3月末までに延長することを発表した。
この施策は、貸切バスの供給輸送力の向上や手配を円滑に行うことを目的に2014年4月から実施しているもの。訪日外国人旅行者数の増加傾向は変わらず、今後も貸切バスへの需要増加が予想されるとの判断にもとづき、当初予定していた期限の2015年9月末から継続的な延長措置をとっている。
対象となるのは、日本バス協会が行う「貸切バス事業者安全性評価認定制度」の認定を受けており、さらに法令遵守の点で問題がない事業者。旅客は訪日外国人旅行者に限られる。なお、すでに2016年9月末までを期限として当該措置の認可を受けている事業者は、認可申請なしで期限が2017年3月末まで延長されることになる。
なお、臨時営業区域を設定中の貸し切りバス事業者は、2016年8月末時点で420社、車両数は6894両。輸送人数は累計で約150万に至っているという。