【図解】旅行会社トップ5社の2016年7月(速報)、外国人旅行でJTB・HISが2ケタ減、国内は楽天が13%増に ―観光庁

観光庁が発表した主要旅行業者50社の旅行取扱状況速報によると、2016年7月の総取扱額合計は前年比3.1%減の4819億7951万円。そのうち海外旅行は6.0%減の1733億1370万円、外国人旅行は2.9%減の148億737万円、国内旅行は1.3%減の2938億5844万円。外国人旅行の総取扱額が前年割れとなったのは、2012年2月(前年比10.4%減)以来4年5カ月ぶり。総取扱額合計は3カ月連続で前年割れとなった。

海外旅行の取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。7月は上位5社(JTBグループ15社、H.I.S.グループ5社、阪急交通社グループ3社、KNT-CTグループ8社、日本旅行)すべてが前年比マイナスとなった。

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外国人による訪日旅行の旅行会社別取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。上位5社(JTBグループ15社、日本旅行、H.I.S.グループ5社、KNT-CTグループ8社、楽天)のうち、JTBグループが前年比13.8%減、HISが17.8%減とマイナス傾向に。一方で、HISは取扱高でKNT-CTを抜いて4位から3位にランクアップ。楽天は42.1%増の伸びで5位を維持した。

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国内旅行の旅行会社別取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。上位5社(JTBグループ15社、楽天、KNT-CTグループ8社、日本旅行、ANAセールス)のうち、楽天が前年比1割増以上を記録。日本旅行は0.5%増の微増となった。

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旅行商品ブランド全体の取り扱い状況

2016年7月の旅行商品ブランド(募集型企画旅行)は、総取扱額が前年比4.0%減の1490億1170万円、取扱人数合計は5.0%減の337万8473人。

そのうち、海外旅行は取扱額が前年比5.9%減の533億2305万円で前年割れだった一方、取扱人数は5.4%増の25万3477人でプラス遷移に。外国人旅行は取扱額が13.1%減の5億9316万円に対し、取扱人数は11.3%増の4万3104人となり、いずれも単価の減少傾向がうかがい知れる結果に。国内旅行の取扱額は2.9%減の950億9550万円、取扱人数は6.0%減の308万1892人となっている。

方面別の全体傾向

旅行会社へのヒアリングによれば、2016年7月の海外旅行は国際情勢に対する不安などの影響で特に欧州方面で需要落ち込みが継続。外国人旅行は引き続き東アジアや東南アジアなどを中心に好調に推移したものの、前年の大規模催事開催の反動で前年割れに。国内旅行は東北などでは比較的好調を示したほか、九州ふっこう割の効果は表れつつあるが取扱高では前年割れとなった。

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