森記念財団都市戦略研究所が発表した「世界の都市総合力ランキング(Global Power City Index, GPCI)」で、対象42都市のうち、東京がパリを抜いて3位にランクアップした。1位ロンドン、2位ニューヨークと、ツートップの順位は前年と変わらず。東京は2008年以降8年間連続で4位だったが、海外からの旅行者数増加(文化・交流)、や羽田空港の国際化(交通・アクセス)などがスコアをのばす主な要因となった。そのほか、円安基調により、米ドルベースでの物価水準や住宅賃料の下落など、「居住」面のスコアが向上。「経済」面は42都市中1位で継続している。
東京の分野別スコアの変化は以下のとおり。
一方、パリは昨年発生した同時多発テロの影響などで旅行者数が減少したのがスコア低下のおもな理由だという。
アジアでは、5位シンガポールは昨年と同じ順位だったが、経済面での停滞がみられ、スコアが低下。12位となった中国・上海は昨年17位からの大幅ランクアップ。すべての分野でのスコアが増加した。
2016年の分野別総合ランキングトップ10都市は以下のとおり。
このランキングは、世界の主要42都市を対象に、都市の力を表す6分野「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」について、70の指標に基づいてスコアリングしたもの。
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地域ごとの分析などを含めた調査報告書は以下ウェブサイトから閲覧できる。