海外渡航者や訪日旅行者向けにWi-Fiルーターのレンタルサービスなどを行なうビジョン社は、ウェアラブル翻訳デバイス「ili(イリー)」のレンタルサービスを2017年春に開始する。
イリーとは、話した言葉を一瞬で音声翻訳する手のひらサイズの翻訳デバイス。インターネットの接続が不要で、どこでも使用できる仕様になっており、一般会話のほか旅行中の買物やトラブル時、レストランなどの利用シーンを想定した翻訳を提供する。対応言語は日本語、中国語、英語、韓国語で、今後さらに追加される予定だ。これをビジョンの海外渡航者および訪日旅行者向けのWi-Fiルーターレンタルサービスの顧客を対象に、レンタル提供する。イリーの使用感を伝える動画(ハワイでの実証実験)は以下の通り。
今回の新サービスは、ビジョンがイリーを開発するログハー社の第三者割当増資の引き受けと業務提携を行なったことに伴うもの。イリーの日本におけるレンタルサービス公式パートナーとなり、在庫や利用の管理から受け渡し、返却受付など、オペレーション全般を行なう。また、レンタルサービスで把握・収集した使用状況のデータや利用者の声を活用し、翻訳制度の向上とともに新サービスやビジネス開発にも取り組んでいく。さらに、日本のみならず、ビジョンが展開する韓国や台湾、ハワイ、北米でのレンタルサービスも予定している。