ANAは先ごろ、独自のクラウドファンディングのプラットフォーム「WonderFLY」を立ち上げた。設定したテーマのアイディアを「クリエイティブアワード」として募集し、審査で選出したアイディアにはプロトタイプ制作資金を提供。その後、クラウドファンディングによる資金調達に進む仕組み。また、アイディアを創出するためのイベント開催や、マーケットの本格展開時には企業とのマッチング支援、ANAの販売チャネルを活用した流通ルートの確保など、トータルでサポートするのが特徴だ。
第1回のクリエイティブアワードは、「旅の常識を覆すモノ」をテーマに、タビマエや機内、旅先を対象とする「モノ」のアイディアを募集。締め切りは11月15日、12月上旬に受賞者を発表し、2017年2月中旬にクラウドファンディングサービスを開始する予定だ。賞金は優秀賞に90万円。今回は日本独自の伝統文化や技術を応援する目的で、伝統文化や日本の技術を織り交ぜたアイディアが優秀作品として選ばれた場合、特別賞として10万円を授与する。
なお、これに先立ち、11月3日にローンチイベントとして、「旅の常識を覆すモノ」をテーマにアイディアを競うブレスト会議を開催。VR(バーチャルリアリティ)を活用した機内でのバーチャル茶室の提案が優勝した。