東京商工リサーチによると、北海道旭川市の北海道伝統美術工芸村が2016年12月12日、旭川地裁に破産申請した。負債総額は11億2295万円。
同社は2004年、北海道の染織工芸・優佳良織(ゆうからおり)をテーマにした「優佳良織(ゆうからおり)工芸館」などの運営会社だったエルムの受け皿会社として事業を継承。手織工芸品販売の一方で、旭川の観光スポットとして人気を集めた優佳良織工芸館と国際染織美術館、雪の美術館を運営した。
2016年11月に代表取締役社長の逝去後、家族が事業を継承したが、経営内容が厳しかったうえ、近年は集客が落ち込んでいた。12月1日以降、別法人が経営する雪の美術館以外の2館については長期休業としていた。