米マリオット・インターナショナルはこのほど、自社が提案するホテルサービス体験施設「イノベーション・ラボ」をロサンゼルスに開設した。次世代の旅行者向けに展開中の「アロフト」と、新たなスタイルの長期滞在型ホテル「エレメント」の2ブランドをテーマに、ホテル滞在時の新たなアイデアを体験できるもの。
例えばエレメントブランドでは、4つの客室と共用キッチン、ダイニングルーム、ラウンジを設けたスペースを用意して、プライベートを重視するグループに向けた提案をおこなう。アロフトブランドでは、健康的なグルメをキオスク端末を使ってテイクアウトできるサービスを提供。顧客がルームカードをかざすと自動的にワインが注がれるなど、最新技術を駆使したサービスも提供される計画という。
このラボは、期間限定で開設する予定。利用対象者を一般消費者やホテル業界の専門家、ホテル関係者などに設定し、施設体験者の感想をリアルタイムで収集できる仕組みも導入する。ここで集められた意見は、2017年秋から両ブランドのホテルに反映されるほか、未来に向けたホテルのビジョン策定に活かす予定だ。