日本政府観光局(JNTO)発表による訪日外国人数の推計値を東アジア主要4か国/地域(韓国・中国・台湾・香港)でみると、2017年3月は韓国が前年比30.6%増の48万8400人、中国が同2.2%増の50万9000人、台湾が同3.5%増の33万9900人、香港が同2.2%増の16万4500人。4か国・地域とも3月として過去最高を記録。中国、台湾、香港が前年比1ケタ増にとどまるなか、韓国は3割増の大幅な伸びとなった。
韓国・中国・台湾・香港の直近12カ月の推移は以下のとおり。
JNTOでは好調だった韓国について、LCCを中心とした増便やチャーター便運航による航空座席供給量の増加のほか、九州の魅力をアピールする訪日旅行プロモーションなどが功を奏したとしている。中国では、欧州や北米行き航空券の一部が大きく値下がりしたことが、訪日需要の縮小につながったものの、クルーズ需要が下支えとなり微増を維持。香港では、前年は3月末だったイースター休暇が2017年は4月になったことなどが影響。台湾も微増で継続したが、日本以外のアジア諸国への渡航者数が伸びているため動向の注視が必要としている。
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