外務省は2017年5月22日、海外安全ホームページで「ラマダン月のテロについての注意喚起」を発信した。
2017年5月27日頃~6月27日頃まで、イスラム教徒が日中の断食を行なうラマダン月、およびラマダン明けの祭り(イード)にあたる。これに向け、近年はラマダン期間中に多数のテロが発生していることから、期間中は最新情報の入手に努め、安全確保への十分な注意を呼び掛けている。
例えば2015年と2016年には、イスラム過激派組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)が、ラマダン期間中のテロを呼びかける声明を発出。同声明との関係は明らかになっていないものの、過去2年で多数のテロ事件が発生した。
特に2016年は、バングラデシュのダッカ襲撃テロ事件や、トルコのイスタンブール・アタテュルク国際空港の襲撃事件が発生。最近は爆弾や銃撃に加え、車両やナイフを使用したテロや放火など、簡単に一般人を多数殺傷できるテロが呼びかけられているという。
外務省では特に、イスラム教徒が集団礼拝を行なう金曜日に注意をするよう促している。その際はモスクなどの宗教施設や群衆を狙ったテロ・襲撃が行なわれることがあるとしている。
詳細は、以下の海外安全ホームページ・リンクページへ。注意に関する情報のほか、今年に入ってからのテロ事件に対して発出した注意喚起へのリンクも掲載されている。