米アップルは、2017年12月にAI(人工知能)搭載の卓上スピーカー「ホームポッド(HomePod)」を販売開始する。
音楽用スピーカーとしての機能に加え、アップルが提供中のAI音声アシストアプリケーション「Siri」を通じて、ユーザーがスピーカーに向かって音声で質問やリクエストを伝えることができるもの。すでに発表済みの「グーグル・ホーム(Google Home)」や「アマゾン・エコー(Amazon Echo)」などと同じく、ユーザーの好みを学習し、ユーザーの問いかけに対して音声で回答してくれる。
その一方で、アップルはこのスピーカーを新しい楽曲やアーティストとの出会いにつながるデバイスとして強く打ち出す方針も発表。アップルが提供する音楽ストリーミングサービスとの親和性があることから、音楽愛好家ユーザーの需要にも大きな期待を寄せているという。
このスピーカーは米国と英国、オーストラリアで2017年12月に約350ドルで発売予定。AP通信によれば、調査会社eMarketerでは、米国の3500万人以上が音声アシスト機能付きスピーカーを利用すると予測。同商品の発表で"新たなAI戦争"勃発の可能性も示唆している。
なお、グーグル・ホームやアマゾン・エコーのほか、マイクロソフトの対話型音声支援サービス「コルタナ」ではすでに、旅行関連サービスとの連携を発表。アップルによる商品投入により、新たな旅行関連サービスの開発も期待される。
関連記事:
- 旅行比較スカイスキャナー、マイクロソフトの音声支援サービス導入へ、画面に問いかけると航空券の価格などを画面に回答
- 米エクスペディア、アマゾンのAI搭載・音声支援サービスを導入、予約済み旅行者の質問に対応
- グーグルの音声認識デバイスが航空サービス対応へ、独ルフトハンザ航空がデジタル投資で開発【動画】
- グーグル、対話型AI機能「Googleアシスタント」日本語版を公開、メール送信や写真検索も