東京商工リサーチによると、国内航空券予約サイト「サンクスツアー」を運営するシナジーコーポレーションが2017年6月9日、東京地裁より破産開始決定を受けた。負債は債権者約80名に対して約3億5000万円。同時に破産開始決定を受けた関連会社のケイズプロダクションとエスワンフードサービスを含めると、負債総額は約4億3000万円となる。
シナジーコーポレーションは、格安航空券販売を中心にレンタカー事業などを幅広く展開。国内航空券予約「サンクスツアー」のほか、レンタカーサービス「シナジーレンタカー」、新幹線チケット販売サービス「シナジーチケット」などのブランドで事業をおこない、2016年3月期の売上高は70億2367万円を計上していた。しかし、旅行事業では競合が厳しくレンタカー事業も低採算で継続。最近になってレンタカー事業での決済難が噂されたこともあって業況が急速に悪化。2017年5月15日に事業を停止し、今回の措置に至った。
なお、シナジーコーポレーションおよび「サンクスツアー」サイトは2017年6月14日時点で稼働中。「サンクスツアー」では「2017年10月28日までの航空券を販売中!」との表示がある一方で、航空券検索機能は運用が停止されている。