リクルートホールディングスと子会社のリクルートファインスパートナーズは、中小企業や小規模事業者の経営者を対象に、経営に必要な資源や情報に関するサービス・ソリューション「Partners」を開始する。
まずは、宿泊施設を対象にサービスを提供。旅行予約サービス「じゃらんnet」に参画する施設の事業主に限定し、総合情報提供サービス「Partnersクラブ」とオンライン融資サービス「Partnersローン」を先行的に提供する。
Partnersクラブでは第1弾コンテンツとして、旅行業界特化版のメールマガジンを創刊。設備投資やリフォーム、補助金などの最新情報から、「財務・経理」「労務・法務」「採用・育成」など、経営課題の解決に役立つ情報やトピック、サービス紹介などを行なう。料金は無料で、Partnersクラブのサイトの登録で利用できるようにする。
Partnersローンは、リクルートファインパートナーズが提供。リクルートグループが保有するビッグデータ解析やAIの活用で与信モデルを構築した独自の融資サービスで、日々の資金ニーズに適切かつタイムリーに資金提供が可能になるという。
今後リクルートはグループ内のサービスと連携に加え、グループ外のパートナー企業とも提携。経営資源と経営に関する情報をテーマにしたサービス・ソリューションを提供する。対象の業界も順次拡大していく予定だ。
リクルートでは、このところ旅行関連に関わるBtoBサービスに注力する発表が多くなっている。グローバル展開をする宿泊関連のクチコミに強みを持つテクノロジー企業の買収や、新たな国内宿泊施設向けにチャット形式の自動応答システムや需要予測ツールなど業務支援システムの提供などだ。今回の動きは、こうした動きの一環とみられる。