プリンスホテルは、豪州のホテルチェーン「ステイウェルホスピタリティグループ」(SWHG)の事業を取得することを発表した。プリンスホテルが豪州に100%出資の新会社「ステイウェルホールディングス」を設立し、SWHGから子会社22社の全株式を取得する。
SWHGは現在、アップスケールの「パークレジス」、ミッドスケールの「レジャーイン」のブランドで、7か国21都市に開発中12ホテルを含む計30ホテルを展開。これをプリンスホテルは自社のホテル網に追加する。
さらに、開発や運営プラットフォームを獲得し、今後、アジアや中東、欧州でのホテル開発を行なうなど、10年後には海外展開を100ホテルに拡大する計画。プリンスホテルで現在、国内42.ホテル、海外7ホテルを運営しており、今回の買収を「日本のプリンスホテルから世界のプリンスホテルへ飛躍する第一歩」と位置付けている。
事業取得価額は43億円程度。今後、3か月以内に手続きを完了し、運営開始は2017年10月初旬を予定する。新会社の取締役には、プリンスホテル取締役副社長執行役員のスタン・ブラウン氏と常務執行役員の大隅ヴィクター勝利氏が兼務するほか、SHGP最高経営責任者のサイモン・ウォン氏も名を連ねる。そのほか、プリンスホテルから本部長クラスを常勤で派遣する予定だ。