消費関連のビッグデータ解析を手掛けるカスタマー・コミュニケーションズはこのほど、2017年4月のドラッグストアでの訪日旅行者の消費動向調査の結果を発表した。それによると、外国人旅行者による消費購買件数(1店舗あたりのレシート枚数)は前年比4.5%増で好調。その一方で、1レシートあたりの購買単価は前年比約4%減の1万4688円と縮小した。
インバウンド消費の購買件数推移(1店舗あたりレシート枚数/単位:枚)は以下のとおり。
人気商品をみると、2017年4月の売上個数ランキング1位は、資生堂の洗顔料「専科 パーフェクトホイップn 120g」。次いで2位が資生堂のUVケア商品「アネッサ パーフェクトUV アクアブースター(SPF50+ PA++++ 60ml)」、3位がDHC「薬用リップクリーム(1.5g)」。化粧品以外では、4位に扇屋食品の「チーズおやつ」、5位に参天製薬の目薬「サンテFXネオ(12ml)」がランクインしている。
この調査結果は、同社が運用する消費者購買情報の統計データベース「TRUE DATA」に基づくもの。同データベースの対象は全国の5000万人規模のドラッグストアやスーパーマーケットでの購買情報。今回の統計では、全国のドラッグストアにおける店舗情報をベースに、「銀聯カードが利用可能」「外国人観光客が多く集まる観光エリア」といった複数条件から「インバウンド店舗」を設計。その店舗の購買情報をもとに、免税対象となる「1レシートあたりの購入金額が5000円以上」の購入といった条件によってインバウンド消費を特定し、分析した。
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