じゃらん宿泊旅行調査2017、宿泊旅行の実施率が過去最低に、旅行費用総額も9.0%減に

リクルートライフスタイルが発表した「じゃらん宿泊旅行調査2017」で、2016年度の宿泊旅行実施率が54.8%となり、調査開始以来、最低の数値となった。平均旅行回数も2.77回となり、前年から0.09ポイント減少。延べ宿泊者数は前年比6.2%減の1億4358万人、延べ宿泊数も前年比5.9%減の2億5308万人泊となった。

実施率を性年代別で見ると、どの性年代も前年を下回った。なかでも50~79歳の女性が3.0ポイント減の55.6%で、最も減少幅が大きかった。

宿泊旅行の費用総額(宿泊費と交通費、現地小遣い)は、9.0%減の約7兆円で、前年よりも7013億円減少。震災後、増加傾向にあった宿泊旅行の予算は、縮小傾向に転じた。大人1人あたり1回の平均費用では3%減の4万9300円で、前年よりも1500円減少。パッケージツアー利用は6万7800円で100円減のみだったが、全体の89.4%を占める個人旅行が4万7200円で、前年よりも1600円減少した。

宿泊旅行の同行者は、「夫婦2人での旅行」(25.5%)が最も多く、次いで「一人旅」(17.2%)、「職場やサークルなど団体旅行」(13.1%)が続く。各項目の割合に、大きな変化は見られなかった。2004年度の10.5%から年々増加していた「一人旅」は、今回初めて頭打ちとなった。ただし、属性別では男性の20~34歳(29.1%)、50~79歳(20.1%)では、増加が続いている。

なお、延べ宿泊者数を都道府県別で見ると、1位東京(1527万人)、2位北海道(988万人)、3位静岡県(723万人)など、トップ10の顔ぶれに変化はないが、いずれも宿泊者数は前年を下回った。特に6位の長野県(671万人)は前年よりも122万人減となり、100万人以上の減少となった。前年を上回った都道府県は8県のみ。伸び率順では1位の佐賀県(16.0%増)、2位の福井県(11.5%増)3位の茨城県(10.0%増)で、トップ3のみが2ケタ増だった。

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