エクスペディア・グループ決算で好調続く、旅行比較「トリバゴ」と民泊「ホームアウェイ」が絶好調 ―2017年第2四半期

エクスペディア・グループは2017年7月27日、2017年第2四半期(2017年4月~6月)決算を発表した。それによると、取扱予約総額は前年同期比12%増の228億3800万ドル(約2兆5121億円)。売上は前年同期比18%増の25億8600万米ドル(約2844億円)、減価償却前営業利益(Adjusted EBITDA)は同19%増の3億9300万米ドル(約432億円)だった。

この結果、同四半期の営業利益は同300%増の1億280万米ドル(約113億円)、純利益は同79%増の5670万米ドル(約62億円)となった。

今期はグループ中核事業のエクスペディア・ドットコムやホテルズ・ドットコムが順調に取り扱いを拡大したことに加え、今年第1四半期に続き、旅行比較サイト「トリバゴ(Trivago)」や一棟貸し民泊「ホームアウェイ(HomeAway)」が絶好調だった。

トリバゴ単独での今四半期の売上は、前年同期比64%増の3億2800万ドル(約361億円)。直近の過去12か月実績では、初めて10億ドルを突破した。ホームアウェイも第2四半期の売上が前年同期比31%増の2億2400万ドル(約246億円)と、高い成長ペースを維持した。

エクスペディアグループ全体での予約取扱高を地域別に見ると、米国内での予約取扱高は同11%増、海外市場は同16%増。海外市場での取扱高は81億米ドル(約8910億円)となり、全体に占める比率は前年同期比2ポイント増の36%に。売上ベースでは、米国内が同15%増、海外市場が同22%増の11億ドル(約1210億円)。海外市場のシェアは同じく2ポイント増の44%。

商品セグメント別では、グループ全体での同四半期の売上に占める宿泊サービス関連のシェアは67%、広告・メディアが12%、航空サービスが8%、その他が13%。

ホームアウェイを含む宿泊サービス売上は前年同期比16%増。宿泊数が同21%増となる一方、宿泊当たり収益は4%減に。航空サービス売上は同6%増。航空券当たりの売り上げが同4%増、航空券の取扱い件数は同2%増だった。また広告・メディア関連の売り上げが同49%増と拡大した。

なお、買収による拡大戦略も引き続き活発だ。第2四半期には、欧米の主要鉄道の予約プラットフォームを展開するシルバーレイルを買収完了。さらに2017年7月27日には、東南アジアの大手OTA、トラベロカ(Traveloka)に3億5000万ドル(約385億円)を出資することで合意。さらにホテルの取扱い強化を狙い、両社間での協力を進める方針も明らかにしている。

※円換算は1ドル110円としてトラベルボイス編集部が算出した。


みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…