日本政府観光局(JNTO)発表による訪日外国人数の推計値を東南アジア主要4か国/地域(タイ・シンガポール・マレーシア・インドネシア)でみると、2017年6月はタイが前年比8.1%増の5万1800人、シンガポールが同11.4%増の3万6300人、マレーシアが同43.7%増の3万人、インドネシアが同67.3%増の3万8300人。タイ、マレーシア、インドネシアは6月として過去最高を記録した。
タイ・シンガポール・マレーシア・インドネシアの直近12カ月の推移は以下のとおり。
JNTOでは67.3%増と好調だったインドネシアについて、昨年は7月上旬だったレバラン(断食明け大祭)休暇が6月となり学校休暇と重なったほか、新たに制定された休日などが旅行需要喚起の要因になったと分析。さらに、低価格の航空券や日本の露出増が追い風になったとしている。マレーシアも昨年7月だった断食明け大祭(ハリラヤプアサ)が6月に移動したことや、訪日プロモーションが旅行意欲向上に貢献した。
タイはレジャー需要が閑散期となる一方で、個人旅行向け訪日旅行商品の低価格化による人気や、インセンティブ旅行が好調だったことが訪日客数の増加に寄与。シンガポールでは学校休暇に合わせて展開した訪日プロモーション効果が訪日需要の下支えになったとしている。