米・ユナイテッド航空(UA)は、アマゾンのAI搭載音声アシスタント「アレクサ(Alexa)」対応サービスを提供開始した。アレクサ対応の専用スピーカー「アマゾン・エコー(Amazon Echo)」やその小型版「アマゾン・エコー・ドット(Amazon Echo Dot)」を使い、ユナイテッド航空利用客のチェックインやフライト情報に関する質問に対応するもの。指でタップするのではなく、ユーザーが話しかけ、スピーカーがその音声を認識する。
想定する質問は、例えば「アレクサ、ユナイテッド航空にサンフランシスコ便のフライト状況を聞いてくれる?」「アレクサ、UA869便の座席に電源はある?」など。マイレージプラスのアカウント情報を入力すれば、米国内線の場合、アレクサに頼んでチェックイン手続きを済ませることもできる。
アレクサの音声アシスタント機能を活用したサービスを提供するのは、米国の航空会社ではユナイテッド航空が初。同社のアプリやウェブサイトから無料で利用可能だ。同社では一日当たり40万人の旅客に対応しているが、チェックインや各種の情報提供にアレクサを活用することで、旅客にとっても、空港でリラックスする時間が増えるなどのメリットが多いと期待している。
アマゾン・エコーは、音声の認識力が従来のものより優れており、人混みの中でも、的確に声を拾ってくれるほか、数秒で回答するなど、使い勝手の良さで米国の消費者から支持されている。
なお、アマゾン・アレクサ対応プログラム(Amazon Skill)はユナイテッド航空やエクスペディアなどをはじめ、旅行・交通分野のみですでに約580種類(2017年9月時点)が開発されている。ただし、日本語には対応していない。
アマゾンAlexa Skills「United」(英語)