国交省、バリアフリー地図作成のデータ整備、専用ツールを地方自治体などに提供開始

国土交通省はこのほど、道路の段差や勾配、幅員といった情報を地図上でデータ化する「歩行空間ネットワークデータ整備ツール(試行版)」の無償提供を開始した。テクノロジー活用により高齢者や障がい者などの利便性向上を目指す「バリアフリー・ナビプロジェクト(ICTを活用した歩行者移動支援)」推進に向けた取り組みの一環だ。

このツールは、ウェブ上でタブレットなどの端末から情報を入力・編集・表示できるもの。独自データを登録(インポート)したり、別のツール用に出力(アウトプット)することもできる。データを活用すれば、掲示や配布物はもとより、パソコンやスマホなどを通じた「バリアフリーマップ」の提供が可能に。例えば、車いす利用者向けなど、身体的特性やニーズに応じたルート案内もできるのが特徴だ。

データ整備ツールの画面イメージは以下のとおり。

国土交通省:報道資料より

歩行空間ネットワークデータを使った地図や案内板の例は以下のとおり。

国土交通省:報道資料より国土交通省:報道資料より

今回提供するツールは、試行版として国の機関、地方公共団体、大学等の研究機関のみに配布。利用するには、国土交通省に利用申請を行う必要がある。申請方法や取扱説明書などは以下のページより参照できる。

国土交通省「歩行空間ネットワークデータ整備ツール(試行版)」

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