航空11社の遅延率ワーストは「バニラ・エア」、欠航率は「春秋航空日本」 ―国交省(2017年4~6月)

国土交通省はこのほど、2017年度第1四半期(2017年4月~6月)の特定本邦航空事業者・航空輸送サービスに係る情報公開をおこなった。それによると、本邦11社の平均遅延率(出発予定時刻よりも15分を超えて出発した便が対象)は前年度と比較して1.04ポイント改善して7.91%に。欠航率は0.8ポイント改善して0.64%になっている。

2017年4月~6月に遅延が多かった航空会社は、バニラ・エア(VNL)の19.74%。機材繰りによる遅延が9.59%を占めた。次いで、日本トランスオーシャン(JTA)が17.61%、ピーチ・アビエーション(APJ)が17.00%。遅延が最も少なかったのはエアドゥ(ADO)の4.89%、次いで全日空(ANA)は7.82%、日本航空(JAL)が5.62%だった。

2017年4月~6月の遅延率は以下のとおり。

国土交通省:報道資料より

一方、第1四半期に最も欠航率が高かったのは春秋航空日本の2.35%。最大の要因は機材繰りで1.31%を占めた。そのほか、バニラエアが0.92%、ジェットスター・ジャパンが0.90%。欠航率が最も低かったのはスカイマーク(SKY)で0.08%。大手では、日本航空(JAL)が0.63%、全日空(ANA)が0.73%だった。

2017年4月~6月の欠航率は以下のとおり。

国土交通省:報道資料より

国土交通省が発表している「特定本邦航空事業者航空輸送サービスに係る情報公開」は、透明性をもって航空会社間の競争状況を確認すると同時に、「航空利用者による自由かつ的確な航空輸送サービスの選択を可能にする」ことを目的に4半期ごとに発表しているもの。また、比較については「対象となっている路線が各航空会社によって異なっており、路線毎・季節毎に欠航・遅延の特性が異なることから、単純な比較には適さない」としている。

情報公開対象となっている特定本邦事業者は、 日本航空(JAL、ジェイエア、北海道エアシステム)〔JAL〕(北海道エアシステムは2016年10月30日からJALおよびジェイエアとの共同引受を開始)、全日空(ANA、ANAウィングス)〔ANA〕、日本トランスオーシャン航空〔JTA〕、スカイマーク〔SKY〕、AIRDO〔ADO〕、ソラシドエア〔SNJ〕 、スターフライヤー〔SFJ〕、ピーチ・アビエーション〔APJ〕、ジェットスター・ジャパン〔JJP〕、バニラ・エア〔VNL〕、春秋航空日本〔SJO〕。

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