ドイツを拠点に世界180か国で展開する大手旅行会社TUIグループは、VR(バーチャルリアリティ:仮想現実)体験を活用した旅行販売を開始した。
TUIでは、目的地のおすすめスポットや劇場チケット販売などで利用。VRによって言葉では伝わらない感動を一瞬で体感してもらうことで、その後の会話が弾み、契約スピードが短縮し、成約率も向上した。TUIの担当者は、「(VRのディスプレイである)GearVRを接客カウンターに置くだけで興味を持ってくれる。VRが会話のきっかけとなり、自然に旅行案内を開始することができるようになった」とコメントしている。
TUIが採用したのは、日本のInstaVR社が開発したウェブベースのVR作成・配信ツール「InstaVR」。1時間で旅行体験のVRアプリを制作でき、VR酔いが少ないハイエンドモバイルへの出力にも対応しているのが特徴だ。すでにTUIでは90以上のVRアプリを制作しているという。
なお、InstaVRによると、同ツールはスミソニアン博物館やエクスペディア、サンリオエンターテイメント、ドバイ国際空港などの観光関連施設を始め、世界140か国2万社で採用されている。