日本航空(JAL)は、宇宙での生活圏構築の開発を進めているスタートアップ企業ispaceと資本業務提携を締結した。ispaceは、独自で開発する月着陸船を2020年末までを目途に2回打ち上げ、2019年末ごろに月周回軌道へ投入して軌道上からの月探査を行うMission1と、2020年末ごろに月面に軟着陸して月面探査ローバーで調査を行うMission 2を計画している。
今回の提携によって、JALは共同プロモーション活動、輸送、整備、運航に関わる協働、宇宙旅行事業に関わる協働を実施していく。
JALはすでにispaceが運営する日本初の民間月面探査チーム「HAKUTO(ハクト)」にも協賛。中期経営計画に掲げている「新領域(事業領域を拡げる)」の検討を進めているなかで、今後も「宇宙旅行」という事業領域にチャレンジしていく考え。
なお、今回のJALの出資は、ispace社がこのほど実施した新規株主を引受先とする第三者割当増資によるもの。今回の投資ラウンドで資金調達総額は、12月末時点で総額101.5億円となる。スタートアップ企業によるシリーズAとしては、国内過去最高額であり、宇宙分野としても世界過去最高額となるという。
今回、ispace社が出資をした企業は以下のとおり。