タイのチェンマイで2018年1月22日から26日まで、東南アジア諸国連合(ASEAN)による「アセアン・ツーリズム・フォーラム(ATF)2018」が開催される。今回のテーマは「サステナブルな絆、無限の繁栄(Sustainable Connectivity, Boundless Prosperity)」。
今年のATFホスト国となるタイ国政府観光庁(TAT)では、ローカル体験に焦点を当てた「タイランド・プレステージ」エリアを会場内に設け、タイ各地の伝統ある食を紹介するガストロノミー・ツーリズムに力を入れる。
タイ国政府観光庁のユッタサック・スパソーン(Yuthasak Supasorn)総裁は、「海外からタイを訪れる何百万人もの旅行者にとって、タイ料理は主要な目的の一つ」であると指摘。チェンマイで開催する今回のATF2018では、タイ北部のラーンナー文化を、チェンマイの食を通じて体験してもらいたい考え。料理だけでなく、タイのキッチン用品、工芸品、装飾デザイン、現地での文化体験なども、海外からの参加者たちにアピールする。
なかでも目玉企画となるのが、チェンマイの有名シェフを起用した料理のデモンストレーション。タイ料理をベースにしたフュージョン・レストラン「Nasi Jampru」のToei氏、「サンドウィッチ・マン」のKaew Koe氏、「Blackitch Artisan Kitchen」のBlack氏などが登場する予定。
今年のATF 2018では、セラー275社・団体が計323のブースを出展。国別では、ホスト国のタイが最多で117社・団体、146ブース。バイヤーは240社・団体が参加予定。アセアン各国からの参加者シェアは全体の25.8%。そのほかEUが47.1%、米国が16.7%、アセアン以外のアジア各国が10.4%となっている。
訪タイ外国人客数では、アセアンが最大の送客市場。2017年1~11月累計では、819万人以上がアセアン各国からタイを訪れた。アセアンの中で最大の送客国はマレーシアで、前年同期比6.28%増の298万人。続いてラオスが同16.12 %増の145万人、シンガポールが同6.10%増の89万8965人。