今年の中国大型連休「春節」の混雑は? 宿泊施設は大阪・名古屋で「かなり混雑」、予約ピークは「直前」と「半年前」 ―日本観光振興協会

日本観光振興協会は、中国の旧正月(春節)にあたる2月第3週末の観光予報を発表した。それによると、大阪、名古屋は宿泊施設の稼働率が85%以上の「かなり混雑」となる見通し。札幌、山形、東京、那覇も70%以上の「混雑」状態となることが分かった。

この情報は、旅行、宿泊関連の実績データや6か月先までの予約状況、中央省庁や自治体、観光関係団体や民間企業のデータをもとに運用する「観光予報プラットフォーム」で予想したもの。混雑度は観光庁・宿泊旅行統計の稼働率を参考に設定。今回の発表は2018年1月15日時点の予測値となっている。

中国・台湾・香港からの予約のピークは「直前」と「半年前」

また、同協会は中国・台湾・香港に特化した旅行者の予約状況を発表している。それによると、中国からの宿泊予約数は2月15日から17日にかけて増加するが、香港からの旅行者のピークは2月18日となる見通し。旅行形態は「夫婦・カップル」が全体の半数を占めた。

春節休暇旅行を予約した時期を3市場合計でみると、最多は直前の「2018年1月8日の週」。次いで、ほぼ半年前の2017年8月後半、4ヵ月前の10月後半。ただし市場によってこの傾向はやや異なり、中国や台湾では「半年前」が最多に。10月後半の予約が中国に集中した点も特徴的だ。

各市場における予約人数の推移は以下のとおり。

日本観光振興協会:報道資料より

訪日リピーターが地方での滞在をけん引

中国・台湾・香港からの旅行者の春節休暇期間の宿泊先をみると、昨年と比較して予約者が150%以上となるエリアが地方に広く分布している傾向も確認された。同協会ではこの状況について、複数回の訪日旅行者が地方部に分散していると分析。独自の魅力やプロモーションを展開している地方部の取り組みが好影響を与えたとしている。

中国・台湾・香港からの旅行予約者の増減分布は以下のとおり。

日本観光振興協会:報道資料より

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