台湾の現地ツアー予約プラットフォームKKdayは、エイチ・アイ・エス(H.I.S.)と香港のベンチャーキャピタルMindWorks Venturesから1050万米ドル(約11億4,800万円)の資金調達(第三者割当による新株式の発行・割当)を実施した。今後、KKdayは、H.I.S.と協力することで、より質の高い旅行サービスの提供を目指す。
今回の資金調達後によって、KKdayは、東南アジアと北東アジア市場を継続して開発していくほか、 中国大陸とヨーロッパの旅行市場の開拓を進めていく。さらに、顧客に旅行前・旅行中・旅行後と段階にあわせた旅行体験を提供し、旅行情報の発信や旅行コミュニティの運営、差別化された旅行コースの提供、パーソナライズ(個別化)されたオーダーメイドの旅行サービスを提案していく方針だ。
KKdayは、サプライヤーとの関係強化を進めているところ。サプライヤーにSCM(Supply Chain Management)システムを提供することで、顧客の予約とフォローアップの管理をサポート。また、QRコードを活用した決済システムの提供を行っているだけではなく、APIを通して多くの大手サプライヤーとシステムを直接連結している。将来的にはPMS(Property Management System)を開発し、サプライヤーがさらに便利に自分たちのリソースを管理できるようにする計画だ。
KKdayは2015年に現地ツアー専門予約のeコマース・プラットフォームを立ち上げ、現在は台湾、香港、日本、韓国、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、フィリピン、タイ、中国大陸などに拠点を持ち、世界各地の特色あるツアーの予約を可能にしている。
KKdayの運営する現地ツアー専門予約アプリやウェブサイトKkday.comでは現在のところ、80か国500都市をカバーし、1万を超える旅行商品が販売されている。多言語化も進めており、繁体字中国語と簡体字中国語以外に、 英語、日本語、韓国語などで運営されている。