スポーツ庁はこのほど、スポーツツーリズムの需要拡大に向けた戦略を発表した。スポーツツーリズム関連企業14社と共同で開催した「スポーツツーリズム需要拡大のための官民連携協議会」にてとりまとめたもの。
戦略の軸となるテーマは、(1)地域の意識啓発及びコンテンツ開発・受入体制強化に向けた支援、(2)国・企業・地域・団体等の連携強化、(3)需要拡大のための官民連携プロモーション展開、の3つ。それぞれに対する施策として以下の施策を進める方針とした。
(1)地域の意識啓発及びコンテンツ開発・受入体制強化に向けた支援
- 施策1:マーケティングデータや優良事例等の地方公共団体・事業者への提供による地域の意識啓発
- 施策2:支援事業の実施による地域の新たな取組の促進
- 施策3:スポーツアクティビティ拠点の国内外への発信による認知度向上
(2)国・企業・地域・団体等の連携強化
- 施策4:スポーツツーリズム応援企業等のネットワーク化・マッチングの促進
- 施策5:地域スポーツコミッションの増加と強化
- 施策6:スポーツ・レジャー系団体等のツーリズム意識啓発によるコンテンツ創出
(3)需要拡大のための官民連携プロモーション展開
- 施策7:日本のスポーツツーリズムの魅力を発信する映像の制作・発信
- 施策8:省庁間連携による総合的な日本の魅力発信
- 施策9:官民が一体となったデジタルプロモーション等の実施
- 施策10:参加者自らが「誘う」、「発信する」仕組みづくり
戦略の概略図は以下のとおり。
なお、今回の戦略策定にあわせ、新規重点テーマとして、世界に誇る日本の天然資源を活用した「アウトドアスポーツツーリズム(するスポーツ)」、世界の関心が高い日本発祥・特有のスポーツを活用する「武道ツーリズム(みる・するスポーツ)」を設定する方針も決定している。
具体的には、アウトドアスポーツツーリズムでは、スノースポーツ、登山・ハイキング・トレッキング、ウォーキング、サイクリングなどを中心に展開。「武道ツーリズム」では柔道・空手・剣道などの武道に加えて「大相撲」の活用もおこなう計画だ。