独立系ホテルのキャッシュバックポイントカードを運営するAカードホテルシステムは、「出張ビジネスマンのホテル利用実態」に関するアンケート調査を実施した。
これによると、東京・大阪での出張予算(宿泊規定額)の平均は1泊9000円から1万円程度、地方都市では1泊7000円から8000円程度が最多で、いずれもおおむね25%程度が該当した。ただし、過去5年間の推移をみると、地方ではさらに安い「6000円から7000円まで」「5000円から6000円まで」の予算価格帯が増加傾向にあることが確認された。実際の利用実績額の最多価格帯は、「5000円から6000円」で3割以上を占めた。
宿泊費の精算については、実費精算をおこなう企業が55%で、定額制方式をとる企業が40%、その他が5%。10年前の2009年は定額制が53%を占めていたが徐々にその割合が逆転し、2018年は実費精算の比率が過去最高となっている。
出張予約は「自分でネットで」が約7割、民泊利用経験者は3%
出張時の宿泊予約ルートをみると、もっとも多いのは「自分でインターネットで予約する」(67%)。次いで「自分でホテルに直接電話をかけて予約する」(21%)、「上司やアシスタントが予約してくれる」(6%)、「担当部署が予約してくれる」(4%)の順。
ネット予約で利用したサービスをみると、「一般予約サイト(楽天・じゃらんなど)」が40%、「対象ホテルの公式ホームページ」が33%。予約時に使用した機器は、パソコン(52%)がスマホ(19%)を引き離す結果となっているものの、徐々にPC利用が減少し、スマホ利用が増加する傾向がみられる。
なお、出張で民泊を利用したことがある割合は、全体の3%。世代は40代が最多だった。
調査は2018年1月5日から11日まで、インターネットで実施。調査対象は、Aカードホテルシステムの会員(Aカード会員)のうち、30代から50代までの4152名。同会員のメイン属性は、出張で年間40泊前後ホテルに宿泊する30代から50代を中心とした男性会員。