トラベルポート、IATAのNDC対応の新製品群を発表、従来コンテンツと単一ワークフローで利用可能に

トラベル・コマース・プラットフォームを提供するトラベルポートは、国際航空運送協会(IATA)の新しい流通通信規格NDC(New Distribution Capability)を使用している航空会社に対する支援を拡充する。NDCとは、航空券販売の変化に対応するために従来型の予約・発券・決済などに加えて、様々なサービスの個別販売を行うなどを目指した通信規格。

トラベルポートは2017年12月に、GDSオペレーターとしてはじめて、IATAの最高位認証であるNDCレベル3認証を取得。それ以降、NDC関連サービスをシステム化するとともに、NDCコンテンツを航空会社および旅行会社向けの製品群に統合する取り組みを進めてきた。

この新しい製品群を利用することで、旅行会社はトラベルポートのプラットフォームを通じて、従来のコンテンツと新たなNDCコンテンツを統合した単一のワークフローで利用することが可能。さらに、この製品群はユーザーおよび顧客の評価に基づいて、継続的に強化および最適化が行われる。

当初提供される製品群には、以下のNDCコンテンツが組み込まれる予定。

  • NDC準拠のAPIを通じた航空会社との接続
  • GDSワークフロー上でNDC経由のコンテンツを手配できる旅行会社向けのアプリケーション。この統合アプリは、トラベルポートのSmartpointから、既存のプロセスと併用して利用することが可能。提供開始は2018年後半の予定。
  • 統合アプリの提供後、NDC経由のコンテンツとGDSコンテンツを同じワークフロー上に統合した検索、予約、管理機能を提供する予定。この機能は、トラベルポートの最新世代APIであるTrip Servicesなどを通じて旅行会社に提供される予定。
  • 統合された表示およびレスポンスは、今後リリースされるAPIとデスクトップ双方の基礎となる。

NDC対応に向けた統合作業は、大手旅行会社および航空会社と共同で行われている。トラベルポートはすでに航空会社24社とAPIを通じた接続を確立しており、近日中にはNDCに対応している航空会社との最初の提携を発表する予定にしている。

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