2011年に発生した東日本大震災の被災地スタディツアーなどを手掛ける「気仙沼ゲストハウス架け橋(NPO法人CloudJAPAN)」はこのほど、新たな被災地旅行の企画を発表した。
スタッフのガイドによる被災地見学や、地元民や移住者が集うゲストハウスへの宿泊、移住者とのふれあいなどを通じ、地元の魅力に触れるプランを提供。旅行者のニーズに合わせて対応するもの。ツアーの日程に合わせて休みをとったり事前に情報収集をおこなう必要はなく、宿をとってチェックインをおこなえば、ゲストハウスのスタッフが旅行を案内するのが特徴だ。
ゲストハウスは地元・宮城県気仙沼でも被害が大きかった階上地区に位置しており、近隣には2019年完成予定の震災遺構もある。モデルプランでは、チェックイン前の2時間で「被災地まちあるき」(1名2000円)をおこなったあと、ゲストハウスでの休憩や震災資料の閲覧を実施。その後地元の食材を活かした夕食を用意。翌朝は移住スタッフによる地元の魅力案内タイムを共有する。宿泊は1名3500円(男女別ドミトリータイプ)。
ゲストハウスでは、震災発生当初には来訪できなかった層などに向け、今回被災地旅行を提案。日本各地で災害が起こるようになったいま、過去の震災から学ぶものは大きいと考え、来訪者各自がもう一度過去の震災に向き合ってほしいとの考えを示している。