旅行の予約における消費者の行動は、少しずつ変わっていく場合もあるが、2017年は、特に観光目的の旅行においてはっきりとした変化があった。フォーカスライトが北米のレジャートラベラー約4000人を対象に実施した調査によると、3つの大きな変化が浮き彫りに。ここでは詳細レポート「U.S. Consumer Travel 2018: Shopping and Booking.」から抜粋し、その「3つの変化」を紹介する。
1. パソコンとモバイル端末での購買量の差が縮小
旅行者の40%以上がスマホ(ウェブサイトとアプリ)を使ってショッピング。その数は前年比28%増に拡大した。買い物で利用したサイトやアプリを詳しく分析すると、一般的な検索エンジン、航空会社やホテルなどサプライヤー直営サイト、OTAなどの中から何を選ぶかは、年代別によって異なる傾向が明らかだった。
2. オンライン予約への傾倒がさらに進む
ここ数年、旅行者からの予約獲得をめぐり、OTA対サプライヤーの争奪戦が続いていたが、2017年の勝者はメタサーチ(比較検索サイト)と言えそうだ。なかでもメタサーチへの移行が特に顕著だった業種は、宿泊施設の予約だ。
3. ロイヤルティより価格優先
「お得な価格が見つかるから」。オンラインで予約する理由のトップは、価格という結果に。さらに最近、ホテルのロイヤルティ・プログラム会員になった10人中4人以上が入会理由として挙げたのも、お得な価格が手に入ることだった。
同レポートでは、このほかにも、流通チャネルのオンライン対オフライン、よく使われているウェブサイト、会員プログラムの影響力など、旅行の購買・予約行動における様々なトレンドを取り上げている。
※編集部注:この記事は、世界的な旅行調査フォーカスライト社が公開した英文記事を、同社との提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集しました。
※オリジナル記事:Three shifts in the way U.S. travelers shop for leisure travel
詳細レポート「U.S. Consumer Travel 2018: Shopping and Booking.」