ニュージーランド航空は、マジックリープ(Magic Leap)社の複合現実(MR)技術を用いた空間コンピューティング旅行のゲーム構想を発表した。
複合現実とは、現実世界にVR(仮想現実)を重ねる技術で、ヘッドマウントデバイスを通し、ディスプレイではなく、空間コンピューティングで目の前の空間に3Dの物体や景色などデジタルコンテンツが映し出される。
今回、発表したのは、ニュージーランドの主要観光スポットを訪れるような体験ができる空間コンピューティング・ボードゲーム。ヘッドマウントデバイス「Magic Leap One」を着用し、ニュージーランドの3Dマップを体験するもの。
ゲームは最大4人が参加でき、巨木カウリの成長を見たり、ホビット(小人)に出会ったり、海面に飛び上がるクジラの水しぶきを受けたり、バンジー・ジャンプの様子を鳥のように俯瞰して見るなど、現実と現実ではできない体験を織り交ぜながら、ニュージーランドらしさが感じられる内容となっている。
ニュージーランド航空では、最新テクノロジーの活用による既存顧客や未来の顧客とのエンゲージメントを重要な戦略と位置付けている。最近ではAIやVR、AR(拡張現実)を活用した実験や新体験などを披露。MRについては、空間コンピューティングがサービス向上に果たす役割に注目しており、それを知るためにもマジックリープ社との提携が重要だとしている。