地震・台風に見舞われた9月の外国人宿泊数は7%増の結果に、アジア圏が減少もイタリア・フランスが大幅増 ―観光庁(2018年9月速報)

観光庁が発表した2018年9月の宿泊旅行統計調査(第2次速報)によると、延べ宿泊人数は前年同月と同じ4216万人泊だった。そのうち外国人は6.6%増の633万人泊となり、9月として過去最高を記録。日本人は1.1%減の3583万人泊だった。

9月の客室稼働率は、全体で61.7%(0.2ポイント減)。シティホテルが3.5ポイント減の78%となったほか、リゾートホテルとビジネスホテルも前年比マイナスで推移。一方、旅館は1.2ポイント増の39.2%、簡易宿所は1.8ポイント増の31.1%と微増で推移した。都道府県別で最も稼働率が高いのは東京都で81.8%。大阪府はリゾートホテルが90.4%、簡易宿所で58.3%と全国で最も高稼働となったものの、全体では73.6%にとどまった。

外国人延べ宿泊数を国別にみると、中国、台湾、韓国、アメリカ、香港の5か国・地域で全体の68.4%を占めた。ただし、台湾(5.9%減)、韓国(11.1%減)、香港(15.9%減)はいずれも前年比減。それに対してイタリアは(51.4%増)とフランス(31.8%)が大幅増となっている。

なお、10月の延べ宿泊者数(第1次速報)は、全体で4.8%増の4595万人泊。外国人は15.0%増の855万人泊、日本人は2.8%増の3739泊。日本人宿泊者数は減少が続いていたが、4か月ぶりでプラスに転じる見通し。客室稼働率は2.2ポイント増の64.9%。

観光庁:報道資料より

この調査は、全国のホテル、旅館、簡易宿所、会社・団体の宿泊所といった宿泊施設を対象に実施したもの。9月の調査施設数は、従業員数10名以上が約1万1793施設、10名未満で6464施設。全体の有効回収率は52.9%だった。

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