星野リゾート、旅館ブランド「界」を高齢者にも使いやすく、段差の情報開示や備品など2023年まで全施設に導入

星野リゾートは、温泉旅館ブランド「界」で「バリアレス」の取り組みを開始する。バリアレスとはバリアフリーではなく、負担や障害を指す“バリア”を少しでも軽減“レス”しようという主旨。界は段差がある施設が多く、まずはサポートする備品の準備、スタッフ研修、サイトで情報開示などに取り組み、足元に不安のある人や年配の家族連れで温泉旅行を諦めていた人たちに訴求したい考えだ。

2025年には3人に1人が高齢者になると見込まれており、平均寿命の伸びで定年退職後の過ごし方が注目されるなか、多くの人の間で温泉への意向は強い。一方、歴史ある施設が多い界は、導線上に段差があり、スロープが十分でない施設が多く、段差のないバリアフリーの問い合わせがあっても十分に対応できていない課題を抱えている。

そこで、第一弾として「界 伊東」で2019年5月13日から開始。界 伊東では特別和室の内風呂に入浴や移動をサポートする備品を用意したほか、スタッフ30名に心構えや疑似体験などの研修を実施。客室内の段差や広さを示した見取り図、貸出可能な備品などの情報をWEBサイトに掲載する。今後は宿泊客の声や様子を反映し、2023年までに全国の施設へ導入する。

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