HRS Japanは、海外出張をする企業の社員と出張管理者を対象に「海外出張のホテル管理に対する意識調査」を実施し、その結果を発表した。
これによると、出張申請から移動手段、宿泊先の手配、経費精算までの業務と管理を外部委託し、効率化をはかる出張管理やビジネストラベルマネジメント(BTM)の認知度は58.7%と約6割と高かったが、実際に所属する企業が出張管理をアウトソースし、指定のチャネルで手配している人は20.2%と2割にとどまった。ホテル手配では、出張者自身が自由に手配するケースが41.7%と4割を占めた。
出張者自身でホテル手配をする場合、手配の所要時間が30~60分以上になる人は45.3%という結果も明らかになった。目的地周辺や条件に合うホテルの検索に時間を費やしており、手配に際する不満としては「最適なホテルを探すのに時間がかかる」が最も多かった。
同調査は、年に1回以上海外出張のある従業員1000人以上の企業の勤務者320人と、その管理部・総務部・調達部に所属する136人を対象にインターネットで実施。調査期間は、2019年4月15日~22日。
なお、HRSでは三井住友フィナンシャルグループ(世界120拠点・従業員数約8万名、年間の海外出張4万5000泊)がHRSのホテルBTMサービスの導入で、全世界で宿泊費を12%削減したと発表。ホテル調達から費用まで可視化したことで、グループ全体のコスト削減が実現したと説明している。