奈良市は2019年12月27日まで、奈良市おもてなしエコ活動実証実験を実施する。観光客が旅行中の買い物や食事のテイクアウトなどで発生するペットボトルや空き缶、小さなゴミなどを民間事業者や公共施設が引き取るというもの。
訪日外国人旅行者の増加を受け、年間観光客数が1700万人を超えた奈良市中心市街地の商店街などでは賑わいがでるようになった。しかし、観光客が快適に旅行をするためには、買物や食事で生じるゴミの処理が課題となっている。今回の実証実験は、観光客のゴミ処理に対するするストレスを減らし、気持ちよく観光をしてもらう施策の検討が目的。店舗にとってはゴミの引き取りが、購買機会に繋がる期待もある。
対象は、市内中心市街地の商店街など11か所の店舗と公共施設。対象事業者のゴミの引き取りは無料。大きなゴミや汚物など、引き取り不可のゴミもある。奈良市は対象事業者に対し、実証実験事業の委託金として週4日以上の実施を要件に、月額5000円を支払う。実証実験後は観光客の反応、店舗業績の情報を収集して効果検証を行ない、次年度以降の取り組み内容を検討する予定だ。