エアアジア・ジャパンは、事業を廃止することを決定、2020年12月5日に全路線から撤退すると正式発表した。同社は2014年7月に設立され、中部国際空港を拠点に新千歳、仙台、福岡、台北の各路線を運航してきた。しかし新型コロナウイルスの収束時期の見通しが不透明な状況で、事業を継続することは困難と判断した。
同航空は、新型コロナウイルスによる利用者の激減で、2020年4月にすべての路線を運休。8月に一旦運航を再開したものの、需要の回復には至らなかった。すでに、全路線について今年10月24日まで運休することを決めており、その後も事業廃止される12月5日まで運休する見通し。
今後は、事業廃止に向けて諸手続きを進めていくほか、事業廃止に伴う同航空の債権債務関係や契約関係の処理を進めていく。
エアアジア・ジャパンは2011年にエアアジアとANAとの提携で設立。その後、提携を解消し、バニラエア(現ピーチアビエーション)へと社名を変更して運航を継続した。一旦、日本市場からは撤退したものの、楽天、ノエビアホールディングス、アルペンなどと2014年7月に再度エアアジア・ジャパンを設立。2017年10月から中部/新千歳線に就航した。
なお、エアアジア・グループ関連会社であるエアアジアX、タイ・エアアジアX、タイ・エアアジア、エアアジア・フィリピンの日本路線については、出入国規制が緩和され次第に運航を再開するとしている。