旅行ITのセーバー社、グーグルと開発するAI販売エンジンを来年初頭にリリース、価格変動に合わせた個人への最適化

旅行ITソリューションを提供するセーバー社は、グーグルと「セーバー・トラベルAI」の開発に着手し、来年初頭に「セーバー・スマート・リテール・エンジン」の初期版をリリースと発表した。最先端のAI技術と機械学習能力を持つ販売エンジンで、同社によると旅行業界では初のAIエンジン。同社は、航空会社、旅客サービスシステム(PSS)、GDS全般での利用を進め、先進的なオムニチャネル販売を加速させていく。

セーバーは、ビジョン2025として、パーソナライズ・リテールの強化を掲げている。セーバーの旅行業界における知見とグーグルのテクノロジーを組み合わせたセーバー・トラベルAIは、旅行会社のビジネスを再定義するゲームチェンジャーになるとしている。

新たにリリースを発表した「セーバー・スマート・リテール・エンジン」は、セーバーの顧客管理能力とグーグルのクラウド販売ソリューションを組み合わせたもので、リアルタイムの購買データ、コンテンツ、AI/機械学習をベースとした意思決定支援モデルを活用していく。これにより、価格の変動に合わせて、よりパーソナライズされた提案することで、事業者の収益性を高めることが可能としている。

セーバーとグーグルは、今後も旅行業界での新しいエコシステム構築に向けて協力していく考え。販売方法、在庫管理、価格決定、収益管理と最適化、GDSサービスなどを含め、幅広い流通販売システムで拡張性の高い知的技術を開発していく。

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