菅義偉首相は、新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言について、栃木県は2020年2月7日で解除し、残る10都府県は3月7日まで1ヶ月延長すると発表した。全国の感染者数は減少傾向が続いているが、今後1ヶ月も飲食店の時短営業を中心にメリハリをつけた対策を徹底することで、減少傾向を継続させていくとした。
また、対策の効果が明らかになり、現状が改善された都道府県については、3月7日の期限を待たずに順次宣言を解除していく方針を示した。
さらに、菅首相は経済と感染対策の両立についても言及。GoToトラベルが地方経済の大きな下支えになったのも事実とする一方、昨年12月14日に全国一斉停止を決めたのは、政府が感染拡大阻止に優先して取り組んでいることの表れと発言。再開の目途については、会見では明言されなかった。
今夏の東京オリンピック・パラリンピックの無観客での開催については「内外の感染状況を勘案して、安心・安全な大会にすることが最優先」との発言にとどめた。